アフリカ東岸の気候は暑く、乾燥していましたが、常に安定していたわけでなく、今から90万年前以降、約10万年毎に氷河期が起こり、その間1万年の間氷期が来る大きな寒暖差起こっています。
太陽からのエネルギー量がだいたい10万年の間に増えたり減ったりしています。これは地球が自転する軸がぶれて、太陽の周りを回る軌道が変化する「ミランコビッチサイクル」と呼ばれています。
大きな気候変動の度、今迄暮していたエリアでは食物が手に入らなくなると、各世代の猿人の様々なグループが獲物を追って移動します。
暑くなれば北に、寒くなれば南に、沢山の獲物が移動すれば、それを追って移動しました。
勿論、移動先でも気候変動に襲われると、更なる移動が必要であり、先住している異種猿人との食料を奪い合う戦いもありました。
猿人の中からイモ、魚、貝、木の実などの食料を確保出来て、長い期間ある場所に定住した跡を残す原人と呼ばれるグループも誕生しました。
複数の家族が集まり共同生活した様々な原人の遺骨がユーラシアのあちこちで発見されています。
ジャワ原人、北京原人などはアフリカに起源を持ち、180万年前ころに登場しアジアに進出して絶滅したホモ・エレクトスの一種。
しかし、現在のインドネシア人、中国人の祖先とは言えません。

Ⅱ.食料確保へ