宇宙的歴史

宇宙は138億年前のビッグバンで生まれたそうです。
全ての星が遠ざかっている。列車や救急車が近づき、目の前を通過して去っていく時の音が近づくとき高く、遠ざかる時低くなる原理で、星の光のベクトルを計測すると、遠い星ほど赤みが増す(低い周波数の光になる)ことを観測して発見されました。
全ての星が遠ざかっているのなら、時計を逆に回したらどうなるか、
距離の分かる星の離れていくレベルを精密に観測した結果、全ての星は138億年前にある一点から広がっていることが分かりました。
この理論が発表された当時「それはまるでビッグバン(大爆発)じゃないか」と揶揄されましたが、結果この理論の分かりやすい名前としてビッグバンと命名されています。
この爆発の名残が、宇宙のあらゆる方向から電波として捉えることが出来ます。 ビッグバンから約38万年後、少し膨張して3千K(絶対温度)まで冷えた宇宙からの光を、私たちはマイクロ波として見ることが出来ます。
3千Kの物質が放つ光は近赤外から可視光に相当しますが、宇宙の膨張にともなって大きく赤方偏移する(波長が伸びる)ため、現在の我々には温度2・7K相当のマイクロ波として届いたのです。

何もないところから、インフレーションという作用で、重さの無い素粒子の塊が出来、重さのある素粒子も発生し、水素が作られ、ヘリウムが作られました。
水素とヘリウムで核融合発生、水素が燃え尽きるとヘリウム同士が集まり炭素と酸素が生まれ、ヘリウムがなくなると炭素と酸素からネオン、マグネシウム、ケイ素、鉄など重い元素が生成され、それらが集まって高熱を発生、燃え尽きると大爆発を起こし宇宙にバラまかれました。
バラまかれたチリやガスから塊が出来、互いの重力で衝突を繰り返し太陽が出来、太陽の周りを回るチリなどから46億年前に地球が生まれました。
良く調べ上げたものだと思いますが、「ホントなの?」が正直な感想です。

しょっちゅう隕石がぶつかり火の玉だった地球に、氷の小惑星もあたったようです。重力に引き留められていた水蒸気も地球が冷えるにしたがって大量の雨となって地上に降り注ぎ、海をつくりました。
火山活動によって発生する高温のガスの噴き出し口の周りに嫌気性バクテリアが発生しました。
当時薄い濃度の酸素も大気中にあったようですが、酸素は強い酸化作用があり、バクテリアが生きていくのは困難でした。
酸化の過程で強いエネルギを発生しまので、やがて酸素を利用するバクテリアも誕生しました。
当時の大気のCO2濃度は20%以上あったようですが、酸素を利用するバクテリアのうち、30億年ほど前、浅い海で光合成活動するシアノバクテリアが誕生しました。
シアノバクテリアは大繁殖し、海中に大量の酸素を供給、海中の鉄イオンに反応し酸化鉄を作り海底に沈殿させ、酸化鉄の地層を作ります。
海中の鉄イオンを酸化しつくした酸素は、海から大気中に漏れ出し、大気中の酸素濃度は一気に上昇しました。

さて、栄えていた嫌気性細菌は毒性の強い酸素の爆発的増加により、生存に大ピンチを迎えます。
ここで、嫌気性細菌は酸素を利用して、解毒してくれるバクテリアを細胞内に取り込み、この環境変化に対応できるよう変身しました。
この祖先真核生物の細胞内に共生した細菌(αプロテオバクテリア)はさらに進化し、ミトコンドリアになります。

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