第四紀氷河時代(260万年前-継続中)

地球上に大陸並みの大きさの氷床が存在している時代を氷河時代と称します。
地球史において、広大な氷床が南極大陸とグリーンランドに存在する現在は氷河時代とされます。
氷河時代の中でも、中緯度地域まで氷河や氷床に覆われるような、特に氷河の発達した寒冷な時期を氷期とします。氷期と氷期の間の温暖期で、相対的に氷河が縮小した時期を間氷期としています。
90万年前以降は周期が明確になり、寒暖の差が広がっている。極域に大陸氷床が発達し、約10万年毎に氷河期が起こりその間1万年の間氷期が来る周期があります。
約10万年ごとに氷期と間氷期が交互に訪れるのは、日射量の変化が大きな原因とされています。太陽から地球に降り注ぐエネルギーのことで、そのエネルギー量がだいたい10万年の間に増えたり減ったりしています。
これは、地球が自転する軸がぶれて、太陽の周りを回る軌道が変化することで引き起こされます。このような周期的な変動を、発見者にちなんで「ミランコビッチサイクル」と呼びます。
このミランコビッチサイクルによって、日射量が増えると気温が上がり、地球上の氷が融けて海水面が上がりました。
>一度温暖化が始まると、地球上の二酸化炭素やメタンといった「温室効果ガス」の濃度が上がり、さらに温暖化が進んだことが南極やグリーンランドの古い氷の中に閉じ込められた空気を分析して明らかになったのです。

この変動に伴い世界中で同時期に、大陸氷床が拡大・収縮を繰り返すので氷期と間氷期では海面が100m程度上昇・下降を繰り返しました。
2万年前地球は最終氷河期の最盛期で、北アメリカの半分と北欧の大部分は氷河に覆われていて、世界の海水面は110~120m低かった。
また、寒冷化が始まると、空気中の水蒸気が雪となって落ち、水蒸気の温室効果が減り、雪や氷によって日射量の多くが反射され、地球はドンドン冷えます。

徐々に地軸が揺れ動き、1万数千年前第四紀氷河氷期が終了し、氷間期に入りました。
現在の温暖化は、過去の温暖化とは少し違い、温暖化のスピードは今までにないほど速い。地球の気温変化を調べると、2万1000万年前から1万年かけて4~7℃上がっていたのが、20世紀後半からの気温はその10倍ものスピードで上がっていることが分かりました。
地球はかつて経験したこともない急激な温暖化の時代を迎えています。

温暖化がこのまま進み海面が上昇し、海面が1メートル上昇すると、日本の90パーセントのビーチはなくなってしまいます。
大阪では北西部から堺市にかけての海岸線は水没し、東京では江東区、墨田区、江戸川区、葛飾区ほぼ全域が水没などの影響を受けると試算されています。
陸地が少なくなるため、未来には、険しい山や、もしかしたら海の中にも新たに住む場所が作られるかもしれません。