朝日新聞のコラムで珍しく日本の半導体生産について、取り上げていました。
北海道に新鋭工場を建設するのに、最新設備を導入するには莫大な費用を要する。
高度な半導体は微細化技術が必要で、最新設備並べる必要があり、お金がかかる。昨今予想される費用についての議論は活発だが、この計画では、最新工場で何を作るのかという議論十分ではない。 新鋭工場建設の微細加工技術に焦点をおいているが、問題はその工場で何を作るかだ。

この記事の主張は、半導体生産の難しさを分かりやすく述べていると思います。
かって、1980年台半導体の分野で世界一を争った、多くの日本企業がランク外に去っていった罠がここにあります。
このブログでは半導体について以下の分類に沿って、それぞれを詳しく学んでいきたいと思います。

半導体は発明されてから既に50年以上たったので、産業の米と称されるほど色々な製品の中心になくてはならない部品です。家庭で使われる電気製品を分解して、緑色や黒の回路基板にくっ付いている中で比較的大きなものが半導体です。
ノートPCの基板の例

1.半導体の市場

半導体の製造技術が進化して、一度に同じ半導体部品が数万個も作れます。同時に機能も進化しているので一台の製品に使う半導体部品は数個しか使わないことがほとんどです。
そこで重要なことは、その半導体部品を使ってどんな製品を作るのかです。

2.半導体の用途、産業のコメ

部品としての、半導体の使い道を切り口に用途を俯瞰してみましょう。

3.半導体の進歩

1965年ムーアは半導体の微細化は2年で、2倍に進むと提唱し、最近まで半導体の製造技術は概ねこれに準拠し進化しています。
微細加工技術が2年で2倍に進化する、言い換えると同じ面積の半導体でも2年で4倍複雑な回路になります。

4.半導体の工場

工場は少なくとも三層構造で、高機能フィルターを通し、空気、水を循環します。