上紀の考え方は、一次文明と称される、他の影響を受けないでその地で初めて生まれた文明と言われる六つの文明。その中心にはいずれも巨大な神殿が設けられていたことから考えられた。
①メソポタミア   紀元前3000~1900年頃
②エジプト     紀元前3000~1000年頃
③インダス     紀元前2500~1500年頃
④黄河、長江(中国)紀元前5000~2000年頃
⑤メソアメリカ文明(マヤ文明・アステカ王国)
⑥アンデス文明(インカ国家)
他の文明から完全に分断されていた中央アメリカのマヤ・アステカ文明は大旱魃と洪水で滅び、南アメリカのアンデス文明はスペインの侵略で滅んだ。
中東及び黄河の文明は麦、類長江は米の栽培で繁栄した。
インカではトウモロコシ、ジャガイモ、トマト、トウガラシ、カボチャ、サツマイモの栽培法が開発され、大部分痩せた乾燥地帯、山地ながら文明として残っている。
○不可抗力を起こす荒ぶる神様に鎮魂を願う。
*神と通じる者に頼る、農業に必要な暦を司る
*号令の下、大規模な土木工事を行った。
○グループの結束を示す音楽、技術や歴史、神様などを伝え合いグループ内で共有した。
独自の発展を示したアメリカ大陸でも、時代は後になるものの、大きな神殿が作られたように、神の意志を代弁する神官もしくは王に権力が集中し、大勢の労働者を動員して建設している。 神が民衆から崇められ、神への一定の奉仕がいずれにも見られる。