1採取

野生動物の狩、海や川で貝ひろい、魚釣りや、魚つき、木の実、キノコ、イモ、新芽、樹液、様々な食べられるモノを採取しました。
獣にとって人間は木の実や果実、おとなしい動物、魚などの貴重な食物を奪い合う嫌な存在です。
今でも、山菜採りのお爺さんが熊に襲われるニュースを目にします。食物採取はいつも安全とは言えず、様々な注意が必要でした。
住む土地に豊富にあった食物を効率よく採取する。
毒物との見分け方、採れる場所、採取方法、調理方法を共有し伝承するのも、グループ存続の大事な要素でした。
しかし、採取は気候変動や採りすぎによって続かない時もあります。少なくなった食物を猛獣と取り合いする機会も増えて戦いは激しくなり、その場所ではグループを維持できなくなります。
やむを得ず他の地に移動しますが、先住グループとの競争もあるので、更に見知らぬ地へ移動しました。
大きな集団を維持するために、貪欲に食物を求め、更に獲物が必要になり、ある種類の大型の獲物を果てしなく追っていく集団も現われました。
3万年から2万5000年前、人間はマンモス、トナカイ、野牛などの草食性動物を追ってツンドラ、森林地域に入り込み木・骨・石・革・筋を工夫し斧・槍・弓等の狩の道具を作り、複数の人間の共同作戦で獲物を勝ち取りました。
また、骨で縫い針や釣り針を作り、皮、枯れた草を束ねた覆いモノを纏い、木の枝、棘から身を守り、2万年前の氷河期最盛期にも、毛皮を加工して、服や靴を作り厳しい寒さをしのぎました。
この毛皮の衣類を得た集団が、が凍りついて陸続きだったユーラシア大陸からアメリカ大陸に獲物を求め渡った。トドや熊も大事な獲物でした。
ベーリング海峡は約1万年数千年前に氷が溶けて海面が上昇、再び海峡となり両大陸は再び分断されます。
高度な航海技術が無いとベーリング海峡を渡れないので、南北アメリカでは独自の歴史が作られて行きます。

Ⅱ.食料確保

  • 2農業

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