2酸化炭素・CO2は地球温暖化の一番の理由であり、この増加を止めないと大変なことになると言われています。

恵みの神太陽エネルギーだけを考えますと、入射と反射エネルギーの差から、金星・地球の放射平衡温度はそれぞれ―46℃、ー18℃になります。
しかし、実際の金星・地球の平均表面温度は477℃、15℃です。これが大気中の2酸化炭素の温室効果による影響です。
金星の大気は2酸化炭素濃度が98%で気圧は90気圧です。

なぜ、地球では2酸化炭素が増えないのでしょうか?
地球上には石灰岩(水酸化カルシュウムCaCO3)などの炭酸塩で多くのCO2が固定化されています。
海水や河川に溶け込む2酸化炭素・CO2も多く、河川や風で海に運ばれた金属イオンと反応し、炭酸塩として沈殿します。
また、海では貝やサンゴ、魚、蟹などによって固定化され、死滅すると沈殿します。
水が干上がった金星では、この効果がありません。もし海の水が蒸発しつくすと大気は270気圧になると考えられています。
また、植物の光合成により、2酸化炭素は酸素に分解されています。植物は炭素を取り込むことで丈夫な幹や枝を作るために利用しています。化石化した木や動物の一部は化石燃料として固定化されます。

では、2酸化炭素は実際はどんな具合で固定化されているのでしょう。
堆積物として:炭酸塩、炭酸塩岩2000万Gt(1Gt=10億トン)
       海の中で炭酸イオンが固定化し沈殿する。深海底に厚さ800メートル以上覆っている。
海洋水として;炭酸イオンの形で3.9万Gt。98%は深海にあり、溶けだすには長期間を要す。
化石燃料  :石炭・石油として1.2万Gt
陸上植物  :2190Gt、毎年60Gt大気との間で受け渡ししている。
大気    :750Gt、産業革命前までは、600Gtだった。250年間に150Gt増えている。

増加傾向

化石燃料を燃やすことで、毎年6G、森林を伐採することで毎年2Gt増加し、大気中には毎年3.4Gt増加しています。
産業革命から250年間に、2酸化炭素濃度は280PPMから2011年には391PPMに増えていて、計算上10℃温度が上昇する見込みだが、実態は0.9℃しか上がっていない。
参考とする過去の地球上での万年単位の2酸化炭素濃度と気温の変化傾向よりも、人によるはるかに激しい2酸化炭素濃度増の変化に追いついていないだけかもしれない。
そうだとすると、どこかで一気に10℃くらい平均気温が上がるかもしれません。

火山や温泉からも多くの2酸化炭素ガス1.5億tが噴き出しているが、数千万から数億年の大きな周期の循環を持って発生しています。
海底に蓄積された堆積物は、プレート移動で大陸下に沈み込みます。
沈み込みにより、温度と圧力が増すと、堆積物中の炭酸塩は周囲の珪酸塩鉱物と反応し、2酸化炭素を分離、火山ガスとなって大気に戻ります。
尚、造山活動で生まれた大陸は花こう岩が多く、また海洋底の玄武岩にも多く含まれる斜長石には、ナトリウムやカルシュウム沢山含まれています。
風化浸食作用により、これらの金属原子はイオンとなり水に溶け込み、海に運ばれ、生物活動を通じ、固定化されています。