時代劇でお金と言えば小判、金ぴかの輝きが数々のドラマをうみました。
インテルのプロセッサー(私の金はこれくらいです)
薄幸の娘が病気のおとっつあんのために富くじを買って大当たり、やくざも絡んで大騒ぎになるも、市中隠密行動の若殿様の活躍で、無事に娘の元に千両箱が運び込まれます。めでたしめでたし♪
泥棒が蔵を破って盗むのは千両箱、重いでしょうね。
悪代官「越後屋、お主も悪じゃの~」と懐に入れるのは小判25枚を包んだ、切り餅3個。小判計75枚こんな餅食べた~い!

ロシアの民間傭兵派遣会社ワグネルのアフリカの事業
NHKの英国のドキュメンタリー番組より
スーダン、リビア、マリ、中央アフリカ、モザンビーク、マダガスカルといったアフリカの国々の政府とワグネルは契約しています。
軍事訓練、武器・軍事ロジスティクスの供与、要人警護、対テロ活動、反政府勢力鎮圧などの仕事を請け負います。

見返りは、主に金の採掘権、金の他にも様々な資源が含まれます。自由に国外に持ち出せる(輸出時取り調べない)権利も契約に含まれています。
政府の弱みや悩みに応え、巧みに超法規の即効解決策を提供します。
①政治情勢が不安定であり内戦や紛争が続いている ②政府が脆弱であり、国軍・治安機関以外の軍事勢力(反政府勢力、テロ組織など)が活動している
③豊富な天然資源(金、鉱物、石油、ウランなど)を保有している。
契約している国と隣国とのもめごとも、ヘリコプター、装甲車、トラックで急襲し跡形もなく解決してしまいます。

契約した政府は、資源の採掘権を渡し、持ち出しも黙認しているので、輸出税を取れず利益は盗られ放題です。
採掘作業は、隣国などから誘拐した子供が担っていて、肩幅の穴の幅で20メートル以上の深い竪穴を掘らされます。
資源の買い手にはロシアがいます。ロシアにとっても、時代遅れの武器と交換出来る割の良い話です。

スマートな国UAE

UAEは七つの首長国からなる連邦国家ですが、それぞれの首長国は治安、司法、財務などについては連邦レベルとは別に首長国レベルのルールがあり、各首長国は独自の予算を編成し独自の活動をしています。
先週、米、英、欧州連合(EU)の政府関係者がアラブ首長国連邦(UAE)に対し、半導体や電子部品など、軍事転用可能な品目のロシアへの出荷を停止するよう、共同で圧力をかけました。
UAE(アラブ首長国連邦)は金産業が盛んだ。純金を輸入して金塊や宝飾品に加工し、輸出する。

この国には、制裁によって輸出ルートを断たれたロシア産の金が集まっています。UAEで再鋳造されたロシア産の金元々金産業が盛ん、純金を輸入して金塊や宝飾品に加工し、輸出しているが、輸出管理はかなり緩やかと言われ地金で出ていくケースも少なくないようです。
[ロイター]ウクライナ侵攻に伴う対ロシア制裁によって、アラブ首長国連邦(UAE)がロシア産の金の新たな貿易拠点となっている。侵攻以降の1年間に行われた1000件近い金の輸出記録の詳細を含む通関記録によると、UAEは43億ドル(約6000億円)に相当する75.7トンの金塊をロシアから輸入した。前年2021年の輸入量1.3トンに比べると大幅な増加だ。

UAEは
陸路、空路でアフリカ産の金や貴金属を持ち込みやすい。
年間100トンの金の精錬能力があるが、輸出を確認できている量は35トンに過ぎない。
65トン以上の金がアフリカ各地から、一度UAEに集積され。緩やなチェックの元、世界中に運び出されているという。上記の75.7トンの金現物はロシアから送られたのではなく、ワグネルが確保したアフリカ産品かもしれない。 そうだとすると、ロシアは元々保有していた金はあまり減らしてないかもしれない。

ロシア産金の輸入

  戦費捻出にロシアは金を輸出したいが、西欧各国は制裁禁輸政策をとっている。
しかし、UAEはロシアの侵略以降75.7トン、中国とトルコは、2022年2月24日から今年3月3日までの間に、それぞれ20トンずつ輸入している。
UAEを経由した半導体や軍備転用部品の購入代金だと考えられる。

金は純度98%以上に精錬すると、産地を特定できなくなり、UAHからの輸出「金」がアフリカ中央部からの子供が採掘した金の密輸品なのか、兵器部品代金のロシア産品かは全く調べようが無い。

ロシアは引き受けての無い石油をUAEに輸出している。代金は金かも知れない。
日本はUAEから、原油と石油製品を合わせると2020年1兆6千億円輸入している。中東からの輸入の三分の一を占めています。さらに、2023年5月には3300万バレルで輸入量の43,4%を占めました。

[ロンドン 6日 ロイター] UAEへロシア産原油の輸送が増加したことが、船舶追跡データや取引関係者の話で分かった。欧米の対ロシア制裁を受け、従来のエネルギー貿易の流れが変化すると同時に、ロシアと湾岸産油国の協力関係が深化していることが浮き彫りになった。
UAEが具体的にいつからロシア産原油を輸入し始めたのかは不明だが、タンカー追跡データによると、2022年2月のロシアによるウクライナ全面侵攻開始と、その後の西側諸国の対ロシア制裁導入をきっかけに輸送量が増加。
船舶追跡データによると、22年11月以降のロシア産原油のUAEへの輸送は約150万バレル。輸送は22年初に始まったか、もしくは増加した可能性があると見られる。
原油は売るほどあるUAEはロシアの足元を見て、原油を安く買い叩き、日本には追加増量分として高く売っている。ホントに良いお客様、ニッポン!