お金の現物です。

財布に沢山入っていると安心ですが、財布を落としたり、盗られたりして、現金を抜き出し使われる恐れがあります。 お金に名、私の前や住所が書いているわけではないので、落とした財布から出た瞬間に、私との関係は切れてしまいます。

お札の表や裏をじっくり見ても、私の手元に来る前、どんな人の手を、何と交換するために使われてきたのか判りませんが、 シワや汚れ具合から、様々な人を渡ってきたと思います。
もし、私の一万円札が喋れれば、
「今はこんな仲間の少ない、財布におしこまれて寂しいけれど、、
こう見えても、目白の闇将軍の家では、大きな塊数個と一緒に三越の紙袋に容れられて、国会に行ったことがある。
こう見えても、赤坂のクラブでホリエモンから綺麗なお姉さんの胸の間に、チップとして差し込まれたことがある。
」と毒づくと思います。

もし、お札が其々の回顧録を書けば、ベストセラーは間違いないでしょう。

現金は、誰が何のために使ったか、現物からは全く履歴がわかりません。
誰もが、匿名で、欲しいモノとの交換に利用できます。
「お金」そのものを沢山手元に置く人も少なくないのでは。
中秋の名月にススキと立派な有田焼きの大皿に1000万円の札束6個を積み上げて飾り、新潟辺りの日本酒をぬる燗ちょびちょびやるのは楽しいだろうなあ。心が落ち着くだろうなあ。
家はベランダだからちょっと無理だな。

1000万円の束の厚さは大体10センチ、重さは大体1キロだと日銀のホームページに書いてます。
家を買った時も、振込の確認で現金の受け渡しは無かったので、まとまった現金に触れたのは、最高で車の頭金60万円を手渡しした時でした。
精々60万円の男なんです。

株式、国債、「金=Gold」などの資産は一端、「お金」に換えないと、利用しずらい。
話題のブロックチェーン技術で利用される暗号資産は、取引記録が保存され、過去データは書き換えできないことで、信用を保っています。
現金の特性は、「全ての取引が記録される」暗号資産と真逆な交換手段と言えるでしょう。

銀行預金からの送金、ローンには銀行手続きが必要ですから、現金に比べると使いづらい。

クレジットカード(金額制限付き簡単借金出来るカード)
タッチ機能付きも普及し、コンビニでも小銭を使わなくても決済できるので、便利になりましたが、その分手数料も取られれているのを忘れがちです。
しかし、給料や年金も銀行振り込みですから、現金利用にも銀行やATMで現金化するひと手間が必要になりました。
明細管理が簡単にできるクレジットカード利用が増えていくかもしれません。