エジプトを始め多くの文明は、墓や都市の遺跡から存在が知られている。
強い権力によって、人間に必要な食料と燃料を獲得し保管できる。
権力は、強い武力によってもたらされるが、武力を常時もしくは必要時に用いる為に軍隊を作る。
軍隊を維持拡大するために最新の武器だけでなく食料、燃料、戦闘服、住居が必要になる。維持、増員には上下水道、訓練施設、武器工場の整備を始め水、燃料、食料の増産も欠かせない。
軍人、武具作成者などの専門職を多く抱えれば、その家族を養う場都市を合理的に設ける必要がある。
人が狭い場所に集まるため、時折疫病が発生する。これを抑えるには衛生的な上下水の整備を要した。また煮炊きに必要な燃料の確保、軍隊の遠征時にも外部からの攻撃に対する防衛機能など、集団が滅ばないために計画した都市化が必要であった。
運よく、その都市が100年以上続いて栄えれば、立派な遺跡として残るだろう。
安定して、水、穀物、燃料を運搬し、確保するには大きな川の水辺にあることも大事な要素だと思う。

定地化した穀物農家が暮らしていくには一定の広さの農地が必要で、水の確保や水路の整備などで、数家族が共同作業をしたとしても、子供や働けない老人が増えれば食料が足らないので都市化できず、一定の規模に止まる。
漁師も小さな船では動ける範囲はたかが知れている。猟師も獲物を解体して運べる範囲は限られている。
権力者は都市を維持するために、農民などの生産者を脅し、他の盗賊から守ってやるとして生産物の一部を取り上げた。 強い軍隊を持てば、広い領地を確保でき、多くの生産物を取り立てることが出来た。
誰もが元々自給自足生活であり、人々は一家で食っていくのが精一杯の広さに暮してきた。子供が増えすぎて食えなくなった家族から、生まれた土地を離れ、食える仕事を探す者は都市に出た。
生まれ故郷を離れた若者が、集団となり生きるために暴力で食料を奪うようになり、奪うことを専門とする集団が生まれた。