暗号資産(仮想通貨)2.
どんな仕組み?
暗号資産はブロックチェーンという技術を活用したもののひとつです。では、ブロックチェーンとは
コンピューターネットワーク上のデータを管理する技術のひとつで、日本語では「分散型台帳」といわれます。次々と形成される取引の履歴(ブロック)が鎖(チェーン)のように連なって行くことから「ブロックチェーン」と呼ばれています。
ブロックチェーンは1つの会社や組織内で管理される「プライベート型」と、管理者がおらず、誰でも参加が可能な「パブリック型」に分かれます。
仮想通貨の多くは、パブリック型のブロックチェーンが使われています。
ブリック型では、取引データがネットワーク上に公開されていて、ユーザー同士が分散して取引履歴の管理・監視を行っています。
そのため、データ改ざんが極めて難しく、局所的に発生したトラブルにも強いというメリットがあります。
また、1からシステムを構築するより安価でネットワークの形成が可能なこともあって、近年は金融や医療、小売など様々な業界、業種で幅広く活用されるようになっています。
ビットコイン(Bitcoin)
インターネット上で取引や通貨発行が行われる分散型暗号資産の一種。発行主体が存在しない世界初の分散型通貨で、政府や中央銀行などの中央機関を介さず、P2P(ピア・トゥー・ピア)ネットワーク上で取引が行われるパブリック型ブロックチェーンです。そのため、仲介手数料が安く、世界中どこでも誰とでも迅速に取引や決済を行うことができるとされています。
2009年から取引が行われ、通貨単位はBTCで、発行上限が2,100万BTCと決められています。
「AからBへ100BTC送った」というような取引記録の集合体で、これらの取引記録を時系列順に集計していくことにより、「Bが100BTC保有している」ということが判明します。この取引データを効率的に保管するため、ブロックチェーンと呼ばれる取引台帳が用いられます。
世界中のビットコインの動きを「AからBへ100BTC送った」という記述で表し、移動記録は10分ごとに区切られ、区切ったデータを1本のブロックにして、10分前までのブロックチェーンと接続する。
接続するには、10分間の取引データのブロックデータをハッシュ関数に置き換え、その先頭部分に16個「0」を並べなければなりません。
10分間のビットコインの取引のデータブロックに適当な文字列(ナンス値)を加えることで、ハッシュ関数の先頭値を変えることが出来ます。
マイニング
10分ごとの取引データのハッシュ値の先頭に0を16個並べる適当な文字列(ナンス値)を探し出すことを言います。最初に見つけた人だけに新しく賞金として発行されたビットコイン報酬6.25BTC(2024初で3600万円)が与えられます。
尚、報酬はオリンピックイヤーごとに半分に減額されますので、2024年4月からは、4回目の半減期期で 3.125BTCに変更されます。
大きな賞金目当てに、当初は多くのアマチュアも改良PCで参画しましたが、取引データー量も増えているので、計算はどんどん難しくなります。
電力が安く、寒冷地や豊富な水がある場所に、空調完備の専用施設を建てて、無数の計算用GPU群(元々はパソコンの高速画像処理用の専用ボード、トップメーカーは米国Nvidea)を配置したマイニング専門業者が出現し、膨大な電力を投入し続けられる大手企業の寡占状態になっています。
報酬の半減期を迎え、運営が厳しく淘汰されるマイナーも出てくるか?あるいは、半減期までにマイニングコストに見合うまで、ビットコインのドル変換価値が上がるか見ものです。
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